11. 兵糧攻め
素晴らしいコンビニがなくなり、
私の心にはぽっかり穴があいた。
リアルのトキメキを知った私は、
もうマンガの世界では満たされない。
読んでも、涙が出るばかり。
いつでもどこでも、ふと涙が出る。
ラブソングの歌詞のように、
瞳を閉じて君を描いたりさえした。
もう、あの笑顔が見れない。
心のエネルギー供給源を絶たれたのだ。
当の本人達は、露ほども知らない。
家族も無論。誰も知らない。
完全に私の心の中だけで盛大に始まり、
そして終わった一方的な恋。
失恋と言えるのか微妙だが、
この心の痛さにはオバさん覚えがある。
失恋だ。
私は、何十年ぶりかの失恋に1人うちひしがれた。
歳行ってからの失恋はまた辛いものだな。
いや、本当に脈もちょっと下がってたと思う。