昼顔からの

ドラマ「昼顔」を観た主婦のそれから

14. 育児・家事

好きな仕事で
お金がもらえる。

少しづつ、自分に自信が戻ってきた。

家で独り、家事をやっていると
本当に気が滅入る。
納得できないまま、
「お母さん、ってこんな感じだったかな?」
と思ってやっていた。

子供と過ごすことは素敵な時間だったが
家事は好きではない。
食事作りも、掃除も洗濯も
お金がもらえるほどのレベルの
ことはできなかった。

なのに私は
育児、家事をすることで、
夫に養ってもらっていた。

 

一番苦手なことで生計を立てようとして
自信を失っていた。

そしてまた、
それを、本業とすることに
違和感が拭えなかった。

それらは、生きて行く上で
当然各々がやっていくことで
誰かにすべてやってもらうもの
誰かが一手にやるもの
ではないと思っていた。

だから、結婚しても、
お互いに仕事をしながら、
育児も家事も自然に分担されるものと
思っていた。

これが甘かった。
結婚したら、自然に、
女が家で育児、家事。
男が外で仕事。
になっていた。

きっかけはやはり、出産だったと思う。
出産に関しては、
どうしても女が分担する。

命がけの大仕事だ。
よくがんばったし、
出産できたことに心から感謝している。

でも、この神秘性を含んだ出産、
この未知なる、赤ちゃんという存在が
理屈を吹っ飛ばした。

とにかく、この命を守ることが第一。
で、私は赤ちゃんにかかりきり。
夫は仕事して収入を維持してくれた。
(私も産休だったので、収入はあったが)

考えたら、この時から、
我が家の体制は変わっていない。

夫には、金銭的にずっと養ってくれて
いることに感謝している。
子供たちも、無事に大きくなった。

だから、子供の成長により
育児の負担が軽減したことで
仕事を再開した訳だが、

夫に確認すると、
どんなに私が稼ぎを増やしたところで、
私の育児、家事の分担が軽減される訳
ではないようだ。

結婚前は、リベラルな事を語っていた夫が、
ふたを開けたら、
私が働くのは勝手だが、
夫自身は育児や家事で、
仕事のペースは変えられない。と。

これは何かが違う。
と違和感が明確になった頃には、
子供たちがいた。

すぐに離婚しましょう。
という訳にいかない。

ましてや、
「夫が妻に育児家事をすべて任せています。」
と言ったところで、
世間では、普通なのではないか?
お金も十分に渡してくれて、
子供達の父としても、申し分がないと思う。
何も問題がない。
のが、また問題だ。

経済的に自立できれば、
育児は、子供達自身の成長で、
時間的拘束はなくなっていく。
家事は、家事手伝いサービスを
利用することで解決できる。

とりあえず、そこにコマを進めようと思った。