昼顔からの

ドラマ「昼顔」を観た主婦のそれから

21. 母の愛

これまでの行動について
主婦が何をやっているんだ。
母親が何をやっているんだ。
というご批判はあろう。

当然、そんなに良いことだとは
思っていない。

ただ、私は「絶望」の中に
生きる続けることを止める
決心をしたのだ。

主婦が、妻が、母親が
という前に
不満だらけの人間が
我慢だけして
機嫌よく、健康で
人に優しく接することが
出来るだろうか。

不満だらけの人間と
一緒に暮らして
楽しいだろうか。

母親は
父親
女性は
男性は

そんなくくりの役割に縛られてきたことが
息苦しさの原因ではなかっただろうか。

それでも、これまでの母はそうしてきた
という認識があるから
やらなくてはいけないと思っていた。

私は、明らかに家で家事をやるよりも
外で働くことの方が好きだ。
喜んで働いて一家を養いたい。

なぜそれをもっと早く
堂々と実践できなかったのだろう。

母の愛=家族の世話
それがなんだか私にはしっくりこない。

夫は明らかに
この「母の愛」を
私に無意識に求めている

「愛」
だけでは駄目なのだろうか

長く共に人生を過ごす
だけでは駄目なのだろうか

もちろん、生活のいろいろはする。
でも、子供も大きくなれば
みんながそれぞれ働いて
それぞれが自分でやれば良いのではないだろうか。

夫は、太古の昔の家族の形を
よく引き合いに出す。
原始の時代、力のある者が狩をし
力の弱い者たちが、家で待つ。
それが自然の姿だと。

しかし、現代は状況が全く違う。
ある意味、この文明の発達に
人間本来の機能や感情が
追いついていないのではないだろうか。

私は
家族をただ愛し、共に生きたい。
お世話係ではなく。

不倫や浮気において
女性への批判の方が強いように感じるのは
女性の愛情と、母性を重ねるからではないだろうか。