昼顔からの

ドラマ「昼顔」を観た主婦のそれから

「妻が夫にキレるわけ」を観て〜2

NHKこちらを観た感想2です。

www6.nhk.or.jp

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オキシトシンというホルモンは、愛情ホルモンと呼ばれているそうだ。

スキンシップなどにより、分泌が盛んになるという。

元々このホルモンは、母が子に愛情を注ぐシステムを主にになってきたとのこと。

太古人類はその長きを一夫多妻制で生きながらえてきた。

しかし近年、一夫一妻制となり、

このホルモンは、一人のパートナーと長く過ごすのを助ける役割も

になってきているという。

 

 

向かい合い、手を繋ぎ、きちんと相手を見て、話す。

一緒に料理をする。

などの共同作業により、オキシトシンの分泌が促進され、

関係改善に良い影響があるそうだ。

 

しかし、諦め。の境地に入った夫婦には、不毛なアドバイスだと思う。

そんなこと、できない。というより、したくない。

料理も嫌だ。狭い台所で動線が重なることが、かえってストレス。

交代でバラバラが良い。

それ、やはり、終わってる…?

 

男性に多いホルモン(テストステロン)は、冒険心だとか、

多くの女性を獲得したいという欲求をもたらすのだそう。

取材で取り上げられていた共働き夫妻、夫も家事負担、妻かなりのキャリア。

という例では、このホルモンの分泌量が男女で逆転していた。

我が家の場合、逆転かどうかは分からないが、

私は、多いと考える方が腑に落ちる。

 

最後に、共働き夫婦が増えて、女性のストレスが増加したのではないか?

というまとめ的意見があったが、私は、違うと思う。

私は、働いて、やっとストレスフルな毎日から抜けることができた。

もちろん、働いて収入を得てもなお、解放されることのない、家事育児は女。

という概念は、ストレスだ。

けれど、働いて収入があれば、このストレスは自分で排除する選択肢がある。

そう思えるだけで、かなりストレスは減った。

 

女性も男性も色々な考えの人がいるだろうが、二人とも収入があれば、

パートナーの選択もより自由になる。

そうなれば、我慢に我慢を重ね、

お互いが不幸な状態を長く頑張らなくてもよくなる。

 

専業主婦でいた時は、不満があっても堂々と言えず、悶々としていた。

「別れ」と言う選択肢が初めて頭をよぎった時、愕然とした。

実際には、無理ではないか!私は、子供と一緒だ!と。

もちろん、相手の暴力など決定的な理由がある場合は別だが、

そうでない場合、離婚後の経済的不安と結婚を維持した場合の我慢が、

どっち付かずの天秤になって、悶々とした日々を過ごしてしまう。

それが、経済的な不安が払拭されれば、検討事項はだいぶ絞られる。

 

男女の脳の違いだとか、ホルモンの違いだとか、

それらが生殖機能に伴う、役割分担をして人類が発展してきたことは

事実だろう。けれど、このような身体のシステムが形成されるには、

何万年、何億年と言う長い期間を経て形成されてきたのだ。

近年の環境の変化は、凄まじいスピードだ。

それは当然、身体は追いつかないだろう。

 

一夫一妻制だって、人類は何億年も一夫多妻の過程を経て、

一夫一妻制の現在がある。

日本での、一夫一妻制の民法での制定は明治31年。

たかだか、100年程度の歴史しかないではないか!

このような決まり事を、無条件に絶対のものとして

受け入れていた自分が情けない。

だから一夫多妻に戻ろう。というのではもちろんない。

だから、まだこれからも変わって行くのだ。

 

当たり前だけれど、そもそも結婚するかしないか。

結婚してどういう生活を送るか。

子供をどう育てるか。

決まりがあるわけではない。

それは自分で決めて良いことだ。

だけれど、私はそんな大きな決断を、

理屈では判断しきれず、

色々な流れに身を任せた。

結婚後も「無意識」に持っていた「家族」のイメージに

心の何処かに違和感を持ちながら

それに従って進み続けた自分は

人生に対して、全く無知で、怠惰で、いい加減で。

意気地なしだ。

 

もうこんな歳になってしまって情けないけれど、

自分に真面目に向き合って生きたいと思う。

人に不真面目と思われても。