3. お父さんとお母さん

夫と愛し合えばいい。

夫婦というのは本来そういうものだろう。

 

私と夫は、子供を授かってから、

一所懸命、父と母になろうと努力してきた。

 

一所懸命になりすぎたのか、

夫は、私にとっても、お父さん。

になってしまった。

私も、お母さん。になってしまった。

 

家族としては、これで問題ないのかも知れない。

夫を、個人的にも、子供達の父としても

尊敬している。

 

しかし夫婦としては、

肌を合わせることはなくなってしまった。

 

最初は、母になったばかりの私が、

体力的に受け入れられず、

夫にはつらい思いをさせたかも知れない。

 

しかし、トイレも、食事も、睡眠もままならないのに

したいと思えなかった。

そんな体力があるなら、

育児を分担して、まず

体力を回復させて欲しかった。

 

 

体力的につらい育児の時期が過ぎたころ、

今度は夫の方が仕事の疲れで余裕がなくなり

（真偽の程はわからないが、いづれにしろ）

私の方が身体を持て余すようになってしまった。

 

そんな時に、見たドラマだった。

神様、なんで私にこのドラマを見せたのでしょう。

 

私は、絶望し、同時に

自分が何を求めているかを

はっきりと知ってしまった。